スローな初夏

下町の総菜屋


下町のスローな初夏の総菜屋


台東区のモノマチに、

戦後の下町を思わせる総菜屋があった。

田作、はぜ佃煮、ふき豆。いなご佃煮、わかさぎ佃煮

黒豆、きゃらぶき、はとうがらし・・・

時間の速度は人それぞれ。




怠惰

怠惰な夏

風に乗り怠惰の夏がやってくる

何もしたくないと思い始めて、
もう何年になるだろうか。
そろそろ、何もしたくないと思うことを
やめようかと考え始めている。

でも、夏が来て、
何かを始めようなんて思い始めると
また、何もしたくないと思い始める。



居心地のいい場所

そこにある初夏

そこにあるすぐ自転車で行ける夏

自転車で走りはじめたら、景色が広がった。
いつもの居心地のいい場所から、
知らない場所へ。
時間だって飛び越えて、
もう一つの居心地のいい場所を探す。




罌粟の花

 ケシ

くらくらと罌粟の花咲く午後の鬱

田の畔に、ケシの花が一本咲いている。

妖しげで、不正ケシのような怪しいケシ。

また鬱が始まる。



西洋引蓬(セイヨウヒキヨモギ)

セイヨウヒキヨモギ

自転車で転ぶ西洋の引蓬

歩くのが億劫になってきた。
自転車のぜいたくに慣れてしまったから。

その自転車で転んだら、
眼の前にセイヨウヒキヨモギ。

悪いことの後には、いいこともあるけど、
いつもそうとは限らない。
自転車も危うくなってきた。



浜昼顔

ハマヒルガオ

大の字で浜昼顔と共にいる

海の散歩道は、いまハマヒルガオの真っ盛り。
そっと寝転んで眼を閉じると、
奈落の底へ落ちて行く。
誰もいない浜辺。風と波の音。
遠く、都会が霞んでいる。




赤花夕化粧



アカバナユウゲショウ

待つ人の遠く赤花夕化粧

どこにでも咲いている花。
なぜか懐かしい花。
なれない厚化粧の素朴な花。



マンテマ見つけた

マンテマ

ほつほつとマンテマ咲けば人想う

眼が悪いのに、自転車の上から
マンテマ見つけた。
かわいいから、走りながらでも見えるんだね。



桔梗草

 キキョウソウ

喪失の時をまさぐる桔梗草

もうキキョウソウが咲いている。
海へ続く抜け道に。
いつ頃から咲いていたのだろうか。



初夏

遊具1

腑に落ちる腑とは何かと初夏の風

とある公園の傾いた遊具。
よくみれば、不思議な遊具があっちにもこっちにも・・・

地震のせいで傾いたわけではない。
子供が駆けよってきて遊び始める。

なんだあ。
腑に落ちた。
傾いていると楽しい。

遊具2 遊具3




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