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花貫渓谷の紅葉

吊り橋と紅葉

吊り橋や小さき滝の紅葉越し

これは、去年の11月17日に撮影した茨城県の花貫渓谷。紅葉の俳句は、世の中に数多あって、いまさら何か新しいことを言えるとは思えないが、せっかくの紅葉の季節に、紅葉の一つもないのはさびしいと思いなおし、作ってみることにした。
私の場合、紅葉を見てもあまり感動がない。きれいだとは思うが、きれい以上のものではないのだ。これまで一番きれいだと思った紅葉は、大学時代、ぷらっと、京都に行ったついでに、夜行鈍行で広島まで足を伸ばして見た、厳島神社の紅葉。全山真っ赤に紅葉して、これは素晴らしかったが、それで何か心が動かされるといったことはなかった。
この、花貫渓谷の紅葉も、ちょうど見ごろできれいなのだが、何というか、人が多すぎて、紅葉を愛でるというよりも、紅葉を見させられている、という感じだ。渓谷の入り口では、村の人たちが、テントを張って、そばとかけんちん汁などを売っている。寒いということもあって、それがまたよく売れている。私もけんちん汁を頼んでしまった。

花貫渓谷
▲花貫渓谷入口付近。この左後側にテント張りのお休み処がある。

この渓谷の見せ場は、10分ほど歩いた下流にある吊り橋だ。つり橋の下に、小さな滝があり、その周りにイロハモミジがあって、真っ赤に紅葉する。絵葉書のような景色だ。
吊り橋を渡った先は、ちょっとした空地があるだけ、行き止まりで、また、戻らなければならない。おそらく観光用に作られた吊り橋だ。この日は人が多く、吊り橋もごったがえして、かなり揺れる。吊り橋の上からの撮影ポイントがあるのだが、橋が常に揺れているため、手ぶれ写真の山ができてしまった。

小さな滝 吊り橋
▲吊り橋の下にある小さな滝とごったがえす吊り橋

紅葉の時期はどこに行ってもこんな感じで人手が多く、うんざりさせられる。近所の公園の紅葉の方が、よほどきれいに感じる。などと言っていては俳句が作れなくなるので、何か新しいポイントを探さなくてはならない。

吊り橋は折り返すだけ紅葉渓

行き止まりになっている吊り橋に目をつけてみたのだが、ちょっと不平不満を述べているだけになってしまった。

つり橋の先に道なし紅葉谷

これもつまらない。説明的なのに、風景が全く見えてこないし、詩的情緒もない。せっかく紅葉を詠うのだから、もっと楽しいとか情景の見えるような俳句にしたい。

吊り橋や眼下の小滝紅葉越し

少しは景色が見えてきた。吊り橋の下に小さな滝があって、それが紅葉越しに見える、ということなのだが、これって、ただの叙述ではないのか。切れ字の「や」があるから、俳句と言えば俳句なのだが、「眼下の小滝」は、いかにも苦しい。

吊り橋や小さき滝の紅葉越し

「眼下」は、今、作者は吊り橋の上にいる、ということを言いたかったのだが、説明的すぎるので削除して、「小さき滝」だけにした。小さな滝が紅葉越しに見える。そこには吊り橋もある。というだけで、十分情緒は感じられる。(か?)
いずれにしても、狙いどころが古く、どこかにいくらでもありそうな俳句になってしまった。




コメント
 はじめまして。素晴らしい写真に俳句です。俳句のことはよくわかりませんが、ご自分の句に対する自己批判は厳しいですね。でもその調子で素晴らしいものが出来上がっていくのだと感動しました。
 これからも楽しく拝見させて頂きたいと思います。どうぞ、無理なく、できるときにできるだけ頑張ってください。
 応援しております。
 しろくま


  • しろくま
  • 2008/11/26 3:18 AM
しろくまさん

はじめまして。コメントありがとうございます。初めてのコメントなのでとってもうれしいです。
俳句は、特にうまくなろうという考えもないのですが、自分でも気に入らないものをあまり作りたくないので、一応、自分なりに厳しくするようにしています。ひらめきとか感性の訓練です。
今は非常に暇で、会社でも一日中、ほとんど話すことがありません。何かしていないと気が変になりそうです。
病気は、見た目はもうほとんど治っているのですが、12月に、念のためCTスキャンを行うことになっています。体調もいいので、楽観的に考えています。
これから、また仕事が始まった時に(このまま引退ということもあり得ますが)、この俳句のブログがどこまで続けられるかわかりませんが、頑張ってみます。
今後ともよろしくお願いします。
  • 無一
  • 2008/11/26 11:37 AM
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