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蝉しぐれ

蝉しぐれ

蝉しぐれ言葉つたなく黙祷す

先日、墓参りに行った日の朝、蝉の羽根を運んでいる蟻を見つけました。蟻を追いかけて行く時間がなかったので、とりあえず写真を撮っておいたのですが、今朝、ゴミを出しに行った帰りに、またまた、蝉の羽根を運んでいる蟻を見つけました。

ひらひらと揺れながらゆっくり移動していく羽根を見ていたら、昔、教科書に載っていた、三好達治の詩



蟻が
蝶の羽をひいて行く
ああ
ヨットのようだ



を思い出しました。
この詩は、純粋な感動を詩に表現していて、とても好きだったので覚えているのですが、
蝉の羽根では、この詩のような感動は湧きません。むしろ、どこか哀れな感じさえします。

この蟻を追いかけてみると、近くの植え込みの陰に蟻の穴があり、その周りを数匹の蟻がうろうろしていて、穴の横には、同じ形の蝉の羽根が三枚ほどきれいに並べて置いてありました。
何か嫌なものを見た感じです。

今年の夏は、蝉が異常に発生しているような気がしてなりません。
今も、すでに夜中の11時近くになっていますが、私の部屋の外では、無数の蝉が激しく鳴いています。
窓にぶつかったり、網戸にとまって突然大きな声で鳴き出したりしています。

もうすぐお盆、8月はあまりいい思い出がありません。
蝉の抜け殻を数個拾ってきて、本棚に並べて見たら、なんだか黙祷したい気分になってしまいました。
 




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