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俳句について---(1)俳句とは何か-2

小望月 

病窓の狐狸騒がしき小望月

今日は14日の月、小望月です。
入院していたときに作った句に、小望月を詠んだ句があるのを思い出し、夕方早速写真を撮りに行ってきました。できたてほやほやです。自転車がパンクして帰りはふうふう。
海から、ススキと幕張の高層ビルを入れたアングルで撮ろうとしたのですが、月の位置がどうもうまくありません。
ロッテマリンスタジアムの方に移動して、ビルと月ということで撮ってきました。

幕張メッセの月 幕張メッセの月
▲左:海から幕張メッセに向けススキを入れて撮った、ちょっと欲張りすぎの写真。右:かつてホテルだった、超高層ビルと月。

さて、さっきの続き「俳句について」です。

●俳句の定義

山本健吉氏は「俳句とは何か(角川文庫)」の中で、俳句の本質とは「挨拶・滑稽・即興」であると書いています。
私がこの本を読んだのは、俳句を始めてちょうど半年ほど経ったときで、俳句とは何かわからなくなり迷っていた頃です。
この本は難しくてほとんど理解できなかったので、「俳句とは挨拶・滑稽・即興である」と言われても、納得できませんでした。むしろ、それは違うのではないか、などと思っていました。
その後、いろいろな本を読んで、多くの俳句に触れ、私なりに考えてみると、確かに山本氏の言う「挨拶・滑稽・即興」というのは、俳句の一面であることは理解できました。
しかし、それは、いわゆる俳諧と言われていた時代の発句に対する考え方で、現代俳句にはあまり当てはまらないのではないかという思いを、ますます強く持つようになりました。
それでは、俳句とは何でしょうか。辞書で引いてみると「五・七・五の3句17音を定型とする短詩。季語を入れることを原則とする。俳諧の連歌の発句が独立したもので、一般化したのは、明治20年代以降、正岡子規が用い始めたことによる。無季の主張や定型を破った自由律俳句もみられる。」と書いてありました。
俳句の定義は「五・七・五の3句17音を定型とする短詩」と言うことになりそうです。
つまり、基本的に、文字数が17文字より多かったり少なかったりすれば、それは俳句とは呼べないもののようです。
俳句には季語が必要だとよく言われますが、季語は俳句の絶対条件ではなく、原則として季語を入れることが望ましい、と言うことなので季語はなくても俳句です。
ところが、「定型を破った自由律俳句もみられる」ということなので、ひょっとすると、五・七・五の3句17音も絶対条件ではないのかもしれません。
ここに深入りするとややこしくなるので、一応、「俳句とは、五・七・五の3句17音を定型とする短詩である」ということにして話を進めます。
それでは、17文字の中で何かを表現すれば、それは俳句かと言えば、一概にそうとも言えません。
同じ17文字でも、川柳や短詩、標語やキャッチフレーズ、ことわざや名言など、現在の世の中にはさまざまな表現があふれていて、それらがどういうわけか、五七五になっていたりします。
五七五のリズムは日本人の感覚に快く響き、頭の中に染み付いているのかもしれません。
それでも俳句とそうじゃないものの違いは、どこかにあるはずです。

古池や蛙飛び込む水の音」 と

飛び出すな車は急に止まれない

を比べて、どちらが俳句か、日本人なら誰でもわかります。
それは理屈ではなく、感覚的にわかっているのです。

どこが違うのでしょうか。 <明日へ続く>



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